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読書を楽しむ「津原泰水 ピカルディの薔薇」

016.JPG                                               小説家の猿渡は担当編輯者・奈々村女史から個展の案内ハガキを受取る                                             個展会場は横浜のデパートの屋上で人形作家の星鑛司と知り合う。                     彼は3体の身長1メートルほどの少年を展示していた。                                         星には障碍があり療養所暮らしをしていて人形づくりは7年前からリハビリの                                 一環として始めていた。                                                   人形師たちの酒盛りに誘われ、そこで猿渡は彼の奇怪な性癖を捉えた。                                 ときどき、一切合切を停止させる。息を停め、眼球も動いていない。                                                   彼の病気は脳障碍だった。失恋し自殺未遂を起こし、五感が無いという。                               療養所には庭があり、星は薔薇園を持っていたが青くない薔薇を青いと言った。                              星から手紙が届きタイトルが「葬送」という個展の案内だった。                                     棺に寝かされた遺体のような展示だと言っていたが、その後の手紙で                                        新作の寸法取りに4回も失敗していると書かれていて、心配して個展会場にも                                  確認の電話を入れたら新作の人形はできていなかった。                                         ピカルディは薔薇の産地で、「ピカルディの薔薇」はイヴ・モンタンの                               シャンソンの持ち唄だった。                                            そして、物語はなぜこんなことをするんだろうという残酷で美的な死へと向かう。                                  怪異小説はじめて読みました。                             


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