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読書を楽しむ「黒川博行 文福茶釜」

bunbuku.jpg                                           古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない                         初出し屋は、別名を蔵出し屋、またごく一部ではツボ出し屋とも呼ばれる、                               いわば骨董、古物全般の買取専門業者のことだ。                                              敦賀市の南、丹後街道から一キロほど山道を上がった谷あいにある庄屋屋敷を                                   大阪の民具研究会の大嶋と羽沢が古民具の調査をしていると言って訪問した。                                     大嶋と羽沢は初出し屋だった。
70の老婆がひとりで応対し、先祖伝来の茶釜をだまし取られたのである。
美術雑誌「アートワース」の副編集の佐保は昔の同僚の末永から儲け話の                                   相談を受けた。                                                           それは庄屋屋敷でだまし取られた住人が末永の商売の客で先祖伝来の                                            茶釜を取り戻して欲しいと言う依頼だった。手数料は100万。                         茶釜は芦屋釜といい本物なら価値は500万円を下らない品物だった。
そして、佐保が考えた仕掛けはマンガの贋作を初出し屋に売ることだった。
騙される方が悪いと言うような内容で、これからの高齢化社会では                                    一人暮らしのお年寄りが狙われてもおかしくありません。                                お宝が家にあったら絶対に初出し屋の訪問に顔を出さないことです。