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読書を楽しむ「飴屋法水 彼の娘」

DSC03609.JPG                                お母さんがくるみを生んだ歳は32か33くらい                           その時の、お父さんの歳は45歳                           家ではくんちゃんと呼ばれている                                      くるみは木の実のくるみともうひとつ赤ちゃんのわたしは                          白い布で包まれていた塊だった                                     わたしを包んでいた布のことをおくるみと言った                                くんちゃんは、三歳半で言葉を急にしゃべり出した                                 この本には、おとうさんとくんちゃんの記録が書かれている。                                生まれて初めて生き物を殺した瞬間。殺した生き物はメスの蚊だった。                                猫が皿のミルクを舌でなめるのを見て、くんちゃんは真似た。                                     くんちゃんは、なんで猫じゃなかったのかとおとうさんに聞く。                                      おとうさんはクジみたいなものだから自分では選べないと教え、                                クジを引いたら猫でなくて人でしたと言った。                                  くんちゃんが初めて喋った言葉はアメだった。                                  雨の日にサッシを両手で閉めて、小さい声でア、メ、と言った。                       くんちゃんはおとうさんに、なんでおかあさんを選んだのと聞いた。                         おとうさんはいつも事実だけを話した。                                               おとうさんが動物のお店をやっていて、そのとき横におかあさんがいて                       働いていたと答えた。                                                          誰も教えてないのに、その日は勝手にやってくる。それは自分で寝返ることが                                   突然できるようになったこと。                                    赤ちゃんが人間になるのはいつ頃だろうとおとうさんは考えた。                       四つ足でハイハイしている頃は動物で、つかまり立ちの頃が猿で、                              二本足で立った頃が人。くんちゃんは算数が嫌いで、図工が好きだった。                   おとうさんも小学生の時、算数が苦手だった。                             おとうさんはくんちゃんが生まれて10年間に叱ったことはなかったが                          3回喧嘩をした。                                                 1回はクレヨンをねだられて買ったが、いらないと言われ腹を立てた。                                   くんちゃんが育っていくところを、見ながらおとうさんはたくさんのことを知った。                             45でこどもを授かった父親は、娘からいろいろなことを学んだり、自分のこどもの                     頃のことを思い出したり、こどもから教えられることもあるという内容でした。


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