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読書を楽しむ「古川日出男 平家物語 犬王の巻」

008.JPG                                                     犬王 南北朝~室町期の能役者、能作者                                          観阿弥や世阿弥より有名だったが                                                歴史から消され、作品は現存していない                                                 平家の物語は滅んだ一門の物語であり、本書は世に知られていない物語を                                            語ってほしいと願う者たちがもたらす異聞である。                                                          登場人物のひとりは琵琶の演奏者で名を友魚、友一、友有と名を3度変えた。                                          ひとりは猿楽(能)の舞台に立つ者で名を犬王。                                            あるところに海の潜り手がいて、都からきた連中に潜って欲しいと頼まれ、                                  親子は、海中から剣を引き揚げたが閃光が走り、こどもは失明し、父親は頓死した。                            その海は壇ノ浦と呼ばれていた。こどもは名を友魚と言った。                                    京の都に生まれたばかりの子供がいた。産婆が悲鳴をあげた。                                        その姿があまりに醜怪だったので直視できなかった。子供の名は犬王と言った。                            友魚は諸国を旅して京に向かった。旅の途中で平家の話を拾い聞きして行脚を続けた。                                   犬王は、じかに母親から乳房を与えられず、乳を搾り器に溜めたものを舐めた。                            異形を隠蔽するため顔の面をつけ、頭に頭巾をかぶせられた。                                     犬王の家は、後に能および狂言として知られる猿楽の家だった。                               友魚は、行脚の途中で琵琶法師の弟子になった。                                        犬王は遊びに出るために瓢箪に穴をふたつ開けて、それをかぶって遊んだら                                      瓢箪が外れ、周りにいた子供たちが逃げ出し、大人も喚いた。                       やがて京で妖怪が出るとの噂が立ち、友魚も耳にした。                           薄の野原を杖をついて進んでいた時に「ヒョウタンだぞ!」と言って犬王が                                  現れたが目が見えないため驚かなかった。                               こうして二人は出会った。友魚は犬王から平家の物語を多々教わった。                               犬王は友魚に俺のことを琵琶の曲にしろと言い、友魚は犬王の物語を演奏した。                             そして、口述筆記され「犬王の巻」となった。

平家物語 犬王の巻 図書館に新刊扱いで置いてあり読んでみた。                                     読みやすくわかりやすく一気に読むことができた。                                    なぜ、歴史から消え、現存しないのか分かった。