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読書を楽しむ「小島正樹 浜中刑事の迷走と幸運」

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里優馬は中学でバスケ部に入部した。
池澤というバスケのうまい選手と友達になった。
ふたりは県立の高校に進学しバスケ部に入った。
池澤は父親がガンを宣告され、学校に内緒で家計を助けるために
バイトをはじめた。
ところがバイト先で古株の長江という男から学校にバイトしている
ことをバラスと言われ金を脅された。
池澤は困り果て優馬に相談した。
優馬は任せろと言って、長江のアパートを突き止めて階段から突き落とした。
優馬は警察には自分が長江から恐喝され、部屋を突き止めたので階段で
後ろから突き飛ばしたと話した。
優馬はこのことで保護観察扱いになった。
この事件をきっかけに優馬の家庭は、息子があわや殺人という罪を犯したかけた
ことで家族がバラバラになった。

そこへあの女が訪ねてきた。
女は「フリースクール与古谷学園」の理事・与古谷虹子だった。
学園は全寮制で私設の学校だった。
優馬は自分のせいで家族がバラバラになったことから学園に行くことにした。

ろくでもない人間たちが山中に学校もどきを造り
好き勝手に仕切っていた
体罰や生徒に暴力を振るって処分を受けた教師がいた

フリースクールで教師が殺害された
群馬県警捜査一課の浜中と夏木が捜査を開始した

死体は死後に凶器で胸を刺されていた。
被害者の死因は心臓麻痺だった。

生徒たちは、朝5時の起床からはじまり、運動後に朝食を取り、直ちに授業
だった。
授業は午前6時から正午まで行われた。
朝食後は、生徒は実習という名の鞄などの革製品の制作17時までした。
交代でシャワーを浴びて、着替えて18時から夕食だった。
朝食はコッペパンと牛乳。昼食と夕食は握り飯にみそ汁だけだった。
食事が終わると3畳足らずの個室に閉じ込められ施錠された。
家族は卒業するまで面会はできない決まりだった。
外部との接触は断たれ、教職員による体罰は日常的に行われていた。

被害者の死亡推定時刻は、19時から20時で事件当夜、生徒たちは個室にいた。

刑事たちは学園での出来事を調べていった。
ひとりの女子生徒の卒業とふたりの生徒の入学とひとりの教師の失踪があった。
茶道の時間に生徒が立ち上がろうとして凄まじい目眩に襲われたこともわかった。

読んでいくと不可能なことがいろいろ出てくる。
学園内で殺され、凶器の一部は学園の外で発見され、生徒は個室から出られず
いったい誰が殺したの?
迷走とはなにか、幸運とはなにかもお楽しみです。